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2019.05.31工場・倉庫における熱中症対策②

 

工場・倉庫における暑さの原因は、熱解析で簡易的に計算することができます。

計算の手順については、前回の内容を参考にされたい。

その中で、大きな「熱源」となっていた屋根の熱対策として、以下を提案しました。

 1.屋根上に高反射率塗料を塗る

 2.屋根下にアルミ遮熱シートを施工する

上記の2つの対策は、熱対策として異なるアプローチを用いています。

 

屋根の各熱対策の概念図

以下に、各対策における概念図を示します。

高反射率塗料においては、反射率を高めることにより、

日射熱吸収を抑制してます。

アルミ遮熱シートを屋根下に施工することにより、

中空層の熱抵抗を高くすることができ、

日射熱吸収を抑制してます。

Low-eガラスを用いた複層ガラスと同じ概念であり、

高反射率塗料とは全くメカニズムが異なる手法です。

 

■アルミ遮熱シート実施例

アルミ遮熱シートについて日射遮蔽効果を調べるため、

実際に、弊社倉庫の屋根にアルミ遮熱シートを施工し、

効果について、赤外線カメラにて温度測定を行いました。

倉庫屋根:スレート

アルミ遮熱シート:(株)サンユー印刷「キープサーモウォール」

 

 

まことに信じがたいくらい大きな効果が得られました。

熱の移動が十分ではないのではと疑ったが、

アルミシートは施工してから十分時間は経過しており、

すでに定常状態に近い状態であると推測されました。

また、赤外線カメラの放射率の影響も疑ったが、

大きな影響は認められませんでした。

以上の結果から、「アルミ遮熱シートの日射遮蔽効果は非常に高い」ことがわかりました。

 

■アルミ遮熱シート考察

想定以上の効果が得られた理由として、

アルミ遮熱シート「キープサーモウォール」の熱反射、熱遮蔽性能が非常に高いことと、

中空層内の熱対流がほとんど起こっておらず

中空層の熱抵抗が想定以上に大きかったと推測します。

スレート屋根のクネクネ形状も熱対流のしにくさに影響したのではと考えています。

 

■工場・倉庫における熱対策

工場・倉庫における熱対策として、

送風機、除湿機、クーラーを導入する前に、

省エネ節電のために、大きな熱源を遮断することはまず最初に実施すべきです。

今回の例のように、熱貫通率の高い「スレート屋根」においては、

屋根下への「アルミ遮熱シート」がオススメであり、

加えて「高反射率塗料」を塗布することで、さらに効果が期待できます。

もちろんそれでも不十分な場合は当然あります。

その場合には、送風機、除湿機、クーラーの手段を使わざるを得ないと考えます。

 

工場・倉庫における熱中症対策についてお困りの方は

熱計算、対策、施工見積もりの相談まで

是非、株式会社アイベックまでご一報ください。

関口(eyebec236@eyebec.co.jp)